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令和8年熊本地震の記録――九州で暮らす私が、見て、聞いて、残しておきたいこと

2026 8/01
災害 地震

2026年7月28日、熊本県を最大震度7の地震が襲いました。
この地震、そしてその後に起きた出来事で亡くなられた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。
今なお避難生活を送られている方、大切な方の安否を案じている方に、一日も早く穏やかな日常が戻ることを願っています。

このブログは、九州の魅力を伝えることを目的にしています。ですが、その九州で今、これだけの災害が起きたという事実を、私は記録として残すべきであると考えました。時間が経てば、記憶は少しずつ薄れていきます。だからこそ、今見て、聞いて、感じたことを、ここに書き留めておきます。

目次

何が起きたのか

2026年7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。熊本県宇城市・氷川町で最大震度7を観測。2016年の熊本地震以来、10年3ヶ月ぶりに熊本県内で震度7を記録し、熊本県にとっては3度目の震度7となりました。有明海・八代海には津波注意報が発表され(同日中に解除)、気象庁からは1週間程度、同規模の地震への注意が呼びかけられました。

二次災害という現実

今回の地震で特に胸が痛んだのは、地震そのものの揺れだけでなく、その後に発生した二つの二次災害です。

イオンモール熊本(熊本県嘉島町)では、地震発生後、館内放送により来店客・従業員が屋外へ避難し、約30分後には避難が完了していたとされています。しかし、その後の17時50分頃、建物2階中央部で爆発が発生し、建物の一部が崩落しました。ガス漏れが原因の可能性が報じられていますが、避難完了から爆発までに時間差があったことも含め、詳しい原因は本記事執筆時点でなお調査が続いています。
(所在地:熊本県上益城郡嘉島町上島字長池2232)(旧称:ダイヤモンドシティ・クレア)

八代市の日本製紙八代工場でも、施設の損壊により死傷者が発生しました。最後まで安否が分からなかった1人についても、7月31日に死亡が確認され、この工場での捜索活動は終了しています。

二次災害を含めた犠牲者数については、時間の経過とともに数字が更新され続けています。後述の「地域による被害の違い」では、7月30日時点で公表されていた数字を参考として記載していますが、本記事公開時点ではさらに変わっている可能性があります。最新の状況は、気象庁や自治体、報道各社の公式発表で必ずご確認ください。

危機の中での、ある企業の対応

イオンの吉田昭夫社長は、爆発事故後の記者会見で、想定できたのではないかという厳しい質問に対しても、憶測を交えず事実に基づき誠実に回答する姿勢で応じたと報じられています。この誠実な対応には、SNS上などで一定の評価の声が上がったようです。

大きな被害を出した企業への風当たりが強くなりがちな局面で、逃げずに向き合う姿勢があったという事実は、記録しておく価値があると感じています。

博多にいた私が見た、あの日の交通機関

ここからは、私自身の体験としてお伝えします。

地震が発生した時、私は博多駅の周辺にいました。JR九州は地震発生後、すぐに管内全線で運転を見合わせました。福岡市地下鉄は、発生後も10分程度の遅れが発生したものの運行していた印象があります。また、西鉄バスも運行していました。西鉄電車は復旧までに時間がかかっていました。駅の窓口には、帰宅時間帯で運転再開を待つ人や、夏休みで移動中だった旅行客の列ができていました。

後日、報道で確認したところでは、福岡市地下鉄は17時40分頃から順次運転再開(空港線・箱崎線で遅れ)、西鉄は天神大牟田線・太宰府線・甘木線・貝塚線が一時全線見合わせとなったのち、安全確認できた区間から順次再開し、21時10分頃までに全線再開したとのことでした。

九州各地への広がり

交通機関への影響は、福岡にとどまりませんでした。九州新幹線は博多〜鹿児島中央間で終日運転取りやめとなり、レールの破断や防音壁の落下など200箇所以上の被害が確認されました。その後、博多〜熊本間は7月31日22時15分に運転を再開しています。西九州新幹線は地震発生当日中に全線で運転を再開しました。高速道路は複数路線で通行止めとなり、本記事執筆時点でも一部区間で継続しています。熊本空港も滑走路点検のため一時閉鎖されました。

ライフラインの被害も深刻でした。地震直後は熊本県内17市町村で約14万戸が断水し、最大4万8,000戸超が停電。停電は7月31日時点で概ね解消しましたが、断水は八代市・宇城市を中心に約7万9,000戸で続いています(7月31日時点)。両市町では、ダムなどの水源地から浄水場へつながる配管そのものが破損しており、復旧が長期化する恐れがあると報じられています。

そして、この地震の被災地を追い打ちするように厳しかったのが、猛暑です。地震発生からの数日間、被災地では最高気温35度以上の猛暑日が続き、40度に迫る記録的な暑さとなる予報も出ています。避難所には348カ所に9,532人が身を寄せ(7月31日時点)、さらに避難所を使わず車中泊を選ぶ方も少なくありません。停電・断水が続く中でのこの暑さは、体力を奪い、エコノミークラス症候群など二次的な健康被害のリスクも高めます。環境省からは、被災地やボランティアに向けて、こまめな水分補給と熱中症への厳重な警戒が呼びかけられています。地震そのものの被害に加え、この「暑さとの戦い」もまた、記録しておくべき今回の大きな特徴だと感じています。

地域による被害の違い

今回の地震は熊本県内でも、地域によって被害の大きさに差があります。誤解や風評が広がらないよう、分かっている範囲を整理しておきます。

特に被害が深刻だった地域

震度7を観測した宇城市・氷川町、震度6強を観測した熊本市・八代市・宇土市・美里町・益城町です。

熊本県の発表(7月30日時点)では、死者34人のうち、市町村が地震との関連を確認した25人の内訳は、八代市11人、嘉島町7人、氷川町4人、宇城市2人、甲佐町1人となっています(その後、7月31日時点で県内の死者は関連調査中を含め36人まで増えています)。イオンモール熊本(嘉島町)や日本製紙八代工場(八代市)の被害も、この地域に集中しています。また、熊本市のシンボルである熊本城でも、石垣の崩落が28カ所で確認されました。断水についても、八代市・宇城市の2市町だけで県内断水戸数全体の3割超を占めています。

一定の揺れ・影響があった地域

震度6弱を観測した上天草市・合志市・大津町・西原村・御船町・芦北町、震度5強を観測した水俣市・山鹿市・菊池市・天草市・菊陽町・津奈木町です。

比較的被害が少ないと報告されている地域

一方で、阿蘇市・高森町・南阿蘇村・人吉市・玉名市・山都町など、県内でも震度5弱以下にとどまり、大きな被害の報告が少ない地域もあります。同じ熊本県内でも、場所によって状況は大きく異なるという点は、正しく知っておいていただきたいポイントです。旅行や観光を検討されている方は、こうした地域差も踏まえて、最新の自治体・観光協会の発表をご確認いただければと思います。

支え合う九州

一方で、九州各地から支援の動きが広がったことも記録しておきたいと思います。熊本県内では、DMAT(災害派遣医療チーム)とDPAT(災害派遣精神医療チーム)が多数出動し、宮崎県・鹿児島県をはじめ九州各県から医療チームが派遣されました。九州の外からも、給水車の派遣などの支援が寄せられています。県内の医療機関や福祉施設にも被害が広がる中、地域を越えた助け合いが動いていることは、記録に残す価値があると感じます。

記録することの意味

このブログで九州の魅力を伝えるたび、私はこの土地の豊かさに何度も助けられてきたと感じます。その同じ土地で、これだけの災害が起きたという事実、そしてそこに関わった人たちの姿を、私は忘れたくないと思っています。

九州には、これからも自然災害が起きる可能性があります。そのときのために、そして今回のことを風化させないために、この記録を残しておきます。

被災された皆様に、あらためて心よりお見舞いを申し上げます。お住まいの自治体や日本赤十字社などを通じて、義援金・支援金の受付窓口も設けられています。できることから、少しずつ支えていければと思います。


※本記事の被害状況・数値は、2026年7月31日時点で確認できた報道・公的発表に基づく情報です。状況は今後も変わる可能性があるため、公開直前にも最新の情報を気象庁・自治体・報道各社の公式発表でご確認ください。

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この記事を書いた人

Toshのアバター Tosh

Toshです。
福岡生まれ福岡育ちで、仕事の転勤により日本各地での暮らしも経験してきました。
40代・会社員として働きながら、休日はサウナ・温泉・神社巡りを楽しんでいます。

サウナ・スパプロフェッショナルとメンタル心理カウンセラーの資格を持ち、「なぜその温泉やサウナに触れると、心が安らぎ、五感が満たされていくのか」を、感覚だけでなく知識の面からもお伝えできるのが強みです。

大切にしているテーマは「人生を豊かに、自分の時間を自分らしく生きる」こと。誰にでも平等に与えられた「時間」をどう使うかで、日々の濃さは変わっていく——そんな想いを胸に、九州の温泉・サウナ・グルメ・神社・自然の魅力を、九州×culture×my time, my lifeという視点で発信しています。

忙しい毎日のなかで、あなたの「my time」を思い出すきっかけになれたら嬉しいです。
このブログでは、九州で見つけた「my time」を綴っていきます。あなたの人生を彩るヒントになれるよう、これからも情報を発信していきます。
よろしくお願いいたします。

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